キムチクラフェスVol.4で準備したことと反省点【韓国ライブ遠征】

というわけで、2025年8月に韓国ソウルで開催されたアニソンフェス「KIMCHIKURA Fes VOL.4」に参加してきました。初めての韓国渡航です。

今回はミリオンライブ目的でしたが、結果的には他参加者も含めて知ってる曲が多くてよかった。

もとはKIMCHIKURAという韓国のアニクラ(アニソンDJイベント)がアニソンフェスをやるようになった経緯らしいですね。

この記事では、次回以降でキムチクラフェスがあるなら参加したいかも?というひと向けに、今回の韓国遠征に向けて準備したことやその反省点、おまけでライブの感想なんかを話していきます。

なお、会場情報にも触れますが、次回も同じ会場、同じ公演時間になるとは限らないのでご了承ください。

前半は韓国旅行未経験者向けの内容も含んでいるので、韓国は行ったことがあるというひとは「韓国旅行準備」の項目は飛ばしてください。

せつ
韓国(ソウル)はキャッシュレスも発展していて日本と時差もないので海外旅行の中でも行きやすい国だと感じました

公演チケット確保

おそらく海外ライブで最初のハードルになるのがチケットの予約となるでしょう。いつも使ってるイープラスやチケットぴあではない海外サイトでの申し込みになりますからね。しかも先着。

今回はYES24という韓国現地のチケットサイト。

購入ページには「GLOBAL BOOKING」(海外のひと向け)のボタンがあり、そこから予約をして当日の会場でチケットを引き取るかたちになります。

上記は予約画面。映画館のように早いもの勝ちで座席(っぽいもの)を指定して確保するのですが、今回のようなオールスタンディングのライブでは前方 = 入場の整理番号が早いという認識でOKです。日本と韓国では時差がないので、購入開始時間で現地時間を考慮する必要はありません。

支払い方法はPayPalが使えたので、チケット販売開始前に登録しておくともたつくことはなさそうです。

また、チケット予約から7日間は無料でキャンセルができるらしく、申し込み日以降もチケットが復活したりしていました。というか画像が開演日の2日前のものなので、行こうと思えば誰でもいけます(青い部分が買える場所)

前のエリアと後ろのエリアは買ったチケットで分けられるのかな?と思いましたが、前のエリアが詰まってくると後ろに流れ込んできたのでとりあえず前の方を取るようにしましょう(人数上限の少ない左エリアを確保したほうがよかったかも…)

韓国旅行準備

韓国にそもそも行ったことがないひと向け。

今回、1日目は終電に間に合う時間に到着してホテルに泊。2日目は移動とフェス参加のみ。3日目は始発で帰国。みたいなスケジュールなので観光をほとんどしていません…。ベテラン旅行者みたいな情報はお知らせできないので事前に謝っておきます。

飛行機の確保

飛行機についてもあんまり詳しいことは言えません。

ジンエアーという航空会社?の、成田 – 仁川(インチョン)間で確保しました。往復25,000円くらいです。

ソウルには仁川と金浦(ギンポ)の2つの空港があり、

  • 仁川…都心から離れてる。空港がでかい。周りにホテルが多い。便数は多い
  • 金浦…都心から近い。周りにホテルが少ない(高い)?

という違いがあります。

金浦空港からだとライブ会場までも鉄道の乗り換えなしで行けるので、金浦空港で降りられればなあ…と思いました。ただし、仁川 – 金浦間は鉄道で30分くらいなので、都合のいい飛行機や確保のできるホテル次第ってところはあります。それよりも成田空港が遠くて…。

仁川空港はデカいので行ったら楽しいけどその分迷う可能性も上がります

ホテルの確保

韓国のホテル事情もよくわかってません。韓国にも東横インが存在するみたいです。

仁川空港から3駅のところにある雲西駅(ウンソ)で宿を取りました。2泊18,000円くらいでやや高め。雲西駅は近くにホテルがたくさんあったのでおすすめかも。あとは朝8時発の飛行機に乗る都合上この辺で取るしかなかったというのもあります。

お部屋は綺麗でしたが、フローリングに違和感…。ウィークリーマンションみたい

せつ
ゴミ箱が設置されてる韓国のトイレは紙を流すと詰まるらしいです。知らんけど

雲西駅からライブ会場のクァンナル駅までは1時間半くらいかかるので、ライブの打ち上げや市内観光も考えたらもっと都心で宿を探したほうがよい気がします。(クァンナル駅は羽田から立川くらいの距離感なので新宿辺りで宿を取りたいよねというイメージのおはなし…)

言語関連

国外ライブの参加ハードルを上げる要員のひとつが言語の壁。

とは言っても今はスマホアプリが発達しているので、ライブに参加して観光して買い物をするくらいならノー勉でも大丈夫でした(入れておきたいアプリは後述)

しかも、電子パネルの無人操作やスマホ購入が発達しているので、逆に現地のひとと会話する必要がなくて寂しさまでありました(笑)

せつ
コンビニでも店員にカードを見せると会話無しで買い物ができます…

それでも耳から入ってくる情報が一切理解できなかったり、ハングルが全く読めなかったりで多少の緊張感はありましたけどね。

用意するもの

必要なものリスト的な存在

  • パスポート(※1)
  • スマホ
  • 韓国用のSIM(※2)
  • クレジットカード(※3)
  • 充電器(※4)
  • モバイルバッテリー(※5)
  • 変換プラグ(SEタイプ)
  • 歯ブラシ(ホテルに置いてない)
  • エコバック(コンビニでレジ袋が買えない)
  • 風邪薬(持ち込めるものが限られている)(※6)
  • パスポートのコピー(念のため)
  • 航空券を印刷したもの(念のため)
  • ライブチケットの購入画面を印刷したもの(念のため)
  • ライブ用タオル
  • ペンライト

(※1)パスポートはライブチケットの現地引き取りにも提示が必要なので常に持ち歩く意識で。

(※2)韓国で使うSIMは事前にAmazonなんかで購入できるので韓国に到着してから焦らないためにも日本で買っておくのがおすすめ。僕はこちらのe-SIMを購入しました。e-SIM(SIMカードを物理的に挿し替えないで済むタイプ)を使ったのは初めてでしたが、ちゃんと繋がりましたしSIM交換用のピンを用意する必要がないので楽でした。

(※3)韓国(ソウル)はクレジットカードがあれば東京で過ごす感覚で困りません(ロッカーは現金が必要だった)。カード会社はVISAかMasterCardなら大丈夫じゃないですかね。

(※4)韓国の電圧は220Vなので、対応していない電子機器がないかは注意。

(※5)モバイルバッテリーは飛行機での制限が厳しくなったようで、預け入れ荷物には入れられない。座席上の棚には入れられない(手に持つか足元に置く)。ジップロックのような透明な袋に入れる必要がある。持ち込むときは飛行機内での使用は不可。となっておりました(2025年8月現在)

(※6)風邪薬ですが、日本の市販薬にも韓国に持ち込めない成分が含まれていることが多いです。普段使っているパブロンゴールドなんかも禁止でした。

詳しくは「韓国 風邪薬 持ち込み」なんかでググってほしいのですが、ルルアタックFXaを新しく買って持っていきました(2025年8月現在)

入れておきたいアプリ

今回活躍したアプリの紹介。各アプリの詳しい使い方はベテラン旅行者のブログやYouTubeとかで調べください。

翻訳アプリ…「Papago」というのを入れましょう。会話で使えたり、カメラで写した文字をリアルタイム翻訳したりできます。

地図アプリ…Googleマップは韓国で使えない(軍事的ないざこざが理由)ので他の地図アプリが必要です。「NAVERマップ」が使いやすかったです。Googleマップ以外のGoogleアプリは韓国でも問題なく使えました。

路線図アプリ…路線図アプリは「Subway Korea」を使っていました。コネストの「韓国地下鉄」アプリも入れてましたが反応が悪かったです。

タクシーアプリ…今回は鉄道だけで完結する移動だったので入れませんでしたが、急な事態に対応できるようにタクシーアプリを入れておいてもよかったかも。「カカオタクシー」は街中でたくさん走っていた印象ですがカカオトークの登録が必要。ソウル市内なら「Uber」のタクシーも走ってるようなのでもし使うならUberかも。

WOWPASS…「WOWPASS」(ワウパス)は、Suica(韓国ではT-moneyと呼ばれるもの)にデビット機能が付帯したような海外の旅行者向けカードです。管理アプリでWOWPASSの残高確認やクレカからチャージをすることができます(Galaxyは一部非対応だったけど…)。WOWPASSについては空港に着いてからの項目で説明します。

空港に着いてからやること

無事に韓国の空港に着いたらやることを紹介します。

入国ゲートまでの道のりが無限に続くような長さでした。10分以上は歩いたはず

入国申告…機内で紙を渡されるアレですが、2025年の韓国では入国の2日前から事前の電子申告(e-Arrival Card)ができるようになっていたので日本で申請を済ませておきましょう。飛行機の番号や宿泊先とかを調べるのに手間取りますからね。

ちなみに、飛行機着陸から入国完了まで1時間くらいかかりました。飛行機から出たらさっさとゲートに向かうのがいいかも。

WOWPASSの購入…Suica(韓国ではT-money)とデビットカードが一体となった外国の旅行者向けカード「WOWPASS」は、空港の駅とかにある自販機で購入・チャージができます。

金浦空港駅にあった自販機(故障中だった)。仁川空港駅ではどこにあるか発見できず…。歩いてたら自然と見つかるものでもなかったので事前に場所を調べておけばよかった

WOWPASSは自販機で日本円から韓国ウォンに両替できるところがいいですね。あとクレジットカードを持っていないような学生とかでもキャッシュレス社会の恩恵を受けられます。

WOWPASSカードの作成には手数料がかかり、チャージしたら日本円に戻せないという特徴もあるため、だったら自分のクレジットカードを使えばいいのでは?とも思ったのですが、クレカのスキミング被害も多いようなので、防犯として使うようにしていました。

チャージ金額としては、ご飯代も含めるなら最初に10,000円を突っ込んでおくのがベターかも。

また、Suica部分(T-money)のチャージに韓国ウォンが必要なのでチャージしたい分だけ現金化します。デビットカード部分で鉄道に乗れるようになればいいのに…。

また、「気候同行カード」という地下鉄乗り放題きっぷも販売されているようですが、仁川空港駅や雲西駅は範囲外(下車はできるらしい)だったので購入せず。やっぱり金浦空港が勝ち組なのかも。

ライブ会場までのアクセス・雰囲気

会場までのアクセス

キムチクラフェスVol.4の会場は「YES24 LIVE HALL」という箱。

最寄りのクァンナル駅には金浦空港から1時間ほど、仁川空港からは1時間半ほどで着きます。金浦空港からは乗換なしでいけるのでアクセスは悪くない?

個人的なイメージとしてはクァンナル駅は東京の立川駅くらいの距離感。周りに泊まれるところはそこそこありそうなので翌日の早朝から飛行機に乗るとかでなければ会場近くで宿を取ってもよさそうです。

クァンナル駅ホームに掲載されていたわいわいわいの応援広告。デカい

クァンナル駅から会場まではそこまで歩くこともなくって感じ。途中で運動公園みたいな施設を経由しました。

会場の雰囲気

会場にはカフェが併設されておりました。お店が少なくないエリアではあると思うのですが、会場付近にはコンビニが見当たらなかったため、クァンナル駅にあるセブンイレブンを利用したほうがよさそうな感じ。

コインロッカーは外にも中にも結構数がある感じ。今回は利用者が少なかったのか全然空きがありました。小さいロッカーは500ウォン硬貨2枚で預けられます。

今回公演中に休憩時間が20分ほどあったのですが(外に出られる)、会場周辺にすぐコンビニとかはなさそうだったので、あらかじめ食べ物や補充用のお水をロッカーに入れておいて、休憩時間中に取り出すとかもよかったかも。

ライブ感想

ここからはライブの中身の感想を書いたり書かなかったり。

鉄板セトリで満足度は高い

単純なセトリとしての感想としては、ド定番曲の多いすごく優秀なアニソンフェスでした。

特にアーティスト枠の方たちは初めましてのひとを満足させるセトリだったかと思います。ひと組5~6曲やってくれたのもよかったですね。

オルスタ6時間は無理です

このイベントいちばんの問題点、6時間のスタンディング無理~~。これ考えたひとマッチョすぎる~~。

しかも、早めに入場して前のほうに行こうとした場合は開演90分前からいないといけません。また、今回公演時間が押して終演が22時になったらしいのでフル立ちしていたら8時間半立ちっぱということになっていました。(らしいというのは21時頃に早抜けしちゃったので)

途中で休憩時間20分があったものの、オルスタなので前のほうはまともに休むことも困難な気が、そもそも5時間以上トイレを耐えられる自信がなかったので最初から後ろにいたけれど。

アニソンライブ系のオルスタって普通に苦手なんですが、それは今回のイベントに限らずなので割愛。今回は時間の長さがマッチョということを強調したいです。

公演中も足の痛みとの戦いだったので、次に参加するとしても2階の座席指定が取れないと行きたくはないですね。それでも行かざるを得ない理由ができたなら公演日までは語学ではなく肉体トレーニングに励むようにします。

会場自体はよかったと思う

6時間(9時間半)のスタンディングはさて置いて、会場の音響自体はかなりよかった印象。特に低音に関しては音の波が足元から膝辺りまで押し寄せてくる感覚で、気持ちよさがありました。(照明ライトは点滅しすぎでまぶしかった…)

あと、冷房がしっかり効いていて汗がやばいってことにもならなかったです。会場の外は少し雨が降ってたのもあってかド級の蒸し暑さがありましたけど。

おまけとして、観客の割合は体感として韓国の現地民が7割以上というイメージ。まあ喋らないと韓国人か日本人かわかりにくいというのはあったけど。

次回に備えて

今回の反省的なパート。次回も行く場合。

まずチケットは前のほうを取る。できれば座席のある2階席を取りたいけどたぶん負けそう。キャンセルで1階の前方が空くこともあったので、2階席が取れなかったら1週間は前方のキャンセル待ちを狙ってもいいかもですね。

飛行機は羽田 – 金浦空港間で取りたい。まあ本数が少なかったり航空券の値段が高かったりすると思うので希望程度に。

あとは色々と待ち時間が退屈になる(スマホの充電も温存しておきたい)ので知り合いと一緒に参加できるとよかったろうなと思います。

そんなところですか?

あと、定食の副菜で出てくる青唐辛子が普通に辛かったので、辛いのが苦手なひとは挑戦しないほうがいいです(日本の蕎麦屋で平然と盛られてるワサビの冷酷さを理解できた瞬間でした)

おまけ(旅レポ)

雲西駅。1日目は飛行機が1時間ほど遅れてホテルまでの終電が間に合わないかと思った

2日目の11時頃。全然観光する予定を入れてなかったので空港でそれっぽいものを食べる

イベントの幕が大きすぎる。デカい

ライブ後23時に食べる高カロリー食よりおいしいものって数える程しかない

金浦の国内線に「はなび」があるの行きたかった。たぶんそんなにおいしくない(偏見)

駅の待合室にも充電スペースがあるの発展してる

仁川空港のフードコートは朝6時には開いててよかった