どうも、「激闘!NAMCOアイドルサッカーフェス2013」の頃から宮尾美也をユニットに組み込んでいる者です。

サッカーイベントのカードイラストですよ?
さて、そんな経緯から宮尾美也についてゆる〜く観測してはや13年になりますが、
宮尾美也さんのこと、なんもわからん〜

というわけで、ミリアニOVAの感想を書いていきます。
※この記事はOVA「アイドルマスター ミリオンライブ!~いつか、真ん中で~」のネタバレを含みます。ネタバレが駄目なひとはこの先に進まないでください。
↓ミリオンライブ関連の細かい元ネタなんかは下記の記事でまとめてます
目次
宮尾美也、何もわからん
宮尾美也さんって、
- のんびり屋のようでいて闘争心がつよい
- 天然のようで戦略家
- 大人しそうに見えておてんば
- 楽観的のようで悩みにはとことん向き合うタイプ
- ガンコのようで人付き合いが悪いわけではない
という印象です。
ほらね?
まあこれはミリオンが10年以上続いてきた中で細かい設定が変わった影響もあるかと思います。ミリシタなんかだとボイス収録的に常人には理解できないことをやりだしてその意図を説明する尺がないという都合もありそう。
なので、メタ的なことを言えば時間やページの制限がある作品では使いにくいキャラかと思いますし、受け手としても感情移入がしづらく物語の主人公になりにくいタイプなのでは?とも思っています。
ただひとつ、彼女ならいつかでっかいことをやってくれそうだなという期待・確信・予感があったからこそ今まで付いてこれた気がします。
そんな中、ミリアニOVAが発表され、今回の主役が宮尾美也になったことを知ったときは「主役として動かすことができるのか…?悪魔の実を食べた能力者ならできるのかも…?」という興味はありました。
特別じゃない女の子
そして、OVAの宮尾美也さんはと言うと、急に構内を走り出すし、スリッパに履き替えたのに屋外に出たりもする。とてもネコのようではないか。
ユニットで活動してるなかでこれはさすがに協調性のなさがすごいなと思いつつ、これこそ僕が見たかった宮尾美也だったかもしれないとも思いました。
いちおう行動について必死に裏付けをしてみると「自分たちが学祭で応援する学校のことはちゃんと知っておかないといけない」と思った瞬間いてもたってもいられず実行に移したと受け取れる…かも?源Pしか必死に探してないところを見ると、まつりも朋花も慣れたものなのかもしれませんね。
今にして思えば、今回の構内シーンのように美也が終始好き勝手に動いて場をかき乱しているのにさいごは全て上手く、みたいなコメディ感がありつつ美也の器の大きさや先見性が垣間見えるストーリーを自分は期待していたのかもしれません。
しかし、ストーリーの中盤以降では、わかりやすく膝をかかえて落ち込んだりするし、上手く行かないことに対して悩む描写もあったりと、想像以上に普通の女の子としての一面も描かれます。
今回、宮村はなという一般人から見る理想のアイドル像とアイドル自身の自己評価とのギャップから生まれる葛藤がテーマともなっているかと思いましたが、僕自身もはなちゃんと同じように美也のすごいところばかりに注目しすぎていたことに気が付きました。多少なりとも神格化していたのだと思います。
そういう意味で、本来の宮尾美也はもっと普通の女の子なのだと思うことができたのがとても新鮮ではありました。
劇場版アイドルマスターからの継承
並行(脱線?)して、今回の宮尾美也と宮村はなの関係性は劇場版アイドルマスター「輝きの向こう側へ!」の天海春香と研修生だった矢吹可奈の構図とも似ているように感じたという話も。
劇場版春香の、みんなで一緒に歌いきりたいという価値観は「1人も手放さない」というカタチでミリオンライブにも継承されているかと思っていますが、今回の美也も、悔しそうにしているはなちゃんを見放したくないという想いから結構強引なカタチでバンドに誘ったりしています。
また、今回の「美也ちゃんのように特別じゃない」というセリフも、劇場版可奈の「私は天海先輩みたいになれない」を思い出しました。
ただ、今回の場合は「見えないところの努力」みたいな部分がテーマになっているかと思いますので、劇場版とは少しズラしているのもよいところかと思います。
いつか、真ん中で
タイトルにも入っている「真ん中」というワード、
10thAct-1の「合言葉はスタートアップ!」で担当が真ん中に立っている事実に泣いてしまった身として共感できるタイトルだなと思いつつ、なにか別の強い思想も感じています。
ただ、作中では冒頭から美也がユニットのセンターとして存在していますし、それでもなお「真ん中」という言葉を使っていることが気になりました。
もともと夢として語っていた「歴史の教科書に載ること」と「真ん中になること」を同一の意味で使うような場面もあったため、「真ん中じゃないと教科書に載れないのか?2位じゃ駄目なんですか?」というような思考もよぎっています(確かに2位よりは1位のほうが教科書に載りやすいとは思うけど)
そこに関しては、OVAのおまけ映像である「ミリアニのヒミツ」で、真ん中 = トップアイドルの比喩として使われてるとも仰られていましたし、全国キャラバン編からの「歴史の教科書に載る」という夢とそれ以前の単純なトップアイドルという目標の整合性を取っているという話もでていてさすがでした。
とはいえ、真ん中の意図についてはまだ深く理解ができていない感覚があるので、引き続き考えていきたいです。
リンダ リンダの選曲理由
THE BLUE HEARTSのリンダ リンダ
初見時の感想ですが、さすがにたまげましたね…。
ドブネズミ~から始まって「え!?え!?」ってなりましたし、タイトルが表示されたところでも「うおおおおお!!!!」となりました。
カバーで来るとは全く考えておらず、ハッチポッチ1でまつりと朋花がやってた「リフレインキス」来るんじゃない?みたいな予想をしていましたが…そもそもあの曲は学園祭でやるには刺激がつよいので駄目でした!
まあ学園祭だから、アイドルのことを知らない学生でも知ってるようなアンセム曲をやったほうがいいのか…と納得させつつも、ミリオンライブでカバー曲をほとんどやらないことに対する強火のアンチが来た(笑)という解釈もしたり色々です。
おまけ映像の解説では、片手ドラムでも叩ける曲だとかギャップのある曲のほうがおもしろいみたいなことも仰っていましたが、ドラマーが片手しか使えないなんて情報は事前に仕入れてなくて…。
そして、特に選曲理由のメッセージを感じた箇所は、オリジナル歌詞の
“ドブネズミみたいに美しくなりたい 写真には写らない美しさがあるから”
の部分。
OVAではセリフに置き換わっていて歌われていない箇所でしたが、写真には写らない美しさ = アイドルの日頃の努力のことよなぁ…と。今回のテーマにもばっちり合ってるよなぁ…と。
あと、歴史の教科書に載りたいと言ってるアイドルに、写真には写らないドブネズミの美しさの曲を歌わせるのも、なんか…こう…思想を感じる…ね。
真のマイペースはこの子
今回のOVA、宮尾美也が主役のエピソードではありましたが、やはりミリオンライブの話なんだと。
マイペースユニット(というカード名をもとにした3人)がメインの話ではありましたが、「マイペース」というワードが何回も飛んでくることには正直違和感を感じていました。
マイペースってまぁまぁ悪口というか、言われて嬉しい単語ではないかな…と。
ただ、さいごの源Pの「マイペースってシン(芯?真?)の強さなのかもな」というセリフ。
あそこで「あぁ、これってミリオンのことを指してるのか」と解釈できてからは色々と込み上げて来るんですよ。
ミリオンライブはアイマスのソシャゲで一番最初にサ終したり、アニメも10年経ってようやく公開されたり、コンテンツの勢いだって後から生まれたブランドに追い越されたりと、だいぶゆっくりと進んできたかと思います。
それでもこの13年間歩みを止めることはしなかったし、無駄に消耗だけするような施策なんかもせずに独自の世界観で切り抜けていったのは芯の強さではないでしょうか。
今回、宮尾美也を主役にマイペースユニットとして描きたかったのは、そういったミリオンライブの芯の強さを表現するのに適していたというのもあるかと思いました。
また、他のコンテンツや別ブランドと比べても特別ではないミリオンのことを1番だと言ってくれるファンの存在にミリオンライブ自体が救われていたということも監督は描きたかったのかもしれません(それだとなんだか綿田監督がミリオンそのものである流れになってしまうな…)
さいごに
とまあ、宮尾美也のことを中心に感想を書いていこうとしたら765劇場版を経由してミリオンライブというホームに辿り着いてしまった感じです。すげえ作品だ。
何周か観て思ったのは、娯楽作品的なキャッチーさがそこまでないながらも、噛めば噛むほど味がする作品といった内容でした。まさにOVAとして楽しんでいただけたらという感じです。
キャッチーさがないというのは、失敗して落ち込んでその度仲間やプロデューサーに励まされたという話が語りだけで済まされてしまっているところや、努力してる描写が振り付けの自主レッスンだけなので視聴者(僕)的にはもっと説得力が欲しかったというところ。
ただ、そこを補強しようとすると他のエピソードを事前に挟まないといけないので短編では難しく、脳内で補完するしかないというのはあるかと。
とはいえ、しっかりとメッセージも込められているように見受けられた良い作品だったかと思います。2期でもOVA第2弾でも、同じチームのミリアニをまだまだ観ていきたいですね。
その他感想メモ
思ったことや何でもないことをグダグダと話すだけのコーナー
細かいシーンで心の機微が伝わる表現が多くて何度も見返しちゃいたくなる。
ドラマの役と一緒と言われたときの一瞬の間だったりそのあとの取り繕うような笑顔だったり。
あとは瞳のハイライトの動きで前向きになったかどうかを表現するのも好きでした。
テレビ版ミリアニでも思ったけど私服のバリエーションがないのはやっぱり残念なところではある。アイドルなんだから色々とオシャレしてるところは見たいし、今回だと学校の中で真っ赤な私服を着た人間が歩いてるのも違和感すごかった(姫は常にこの格好なのですよと言われたらそれまでだけど)
今回やたらと楽器演奏の描写にも力が入ってたように見えたけど、監督以外でロックを嗜まれている淑女スタッフはどれほど参加されていたのだろうか。
レッスン室での振り付けは初恋バタフライのものでミリシタカードオマージュの補強なのでしょうが、既に一般公開されてる楽曲の振り入れを改めて頑張っていたのかという疑問はやや残りました。

