全てのアイマスPが『The world is all one!!』(ざわわん)を読んでほしい3つの理由【コミックス】

ちょっと、そこのきみ!

いまから765プロのアイドルをプロデュースしてみないか?

えっ?346プロのアイドルを育てるので忙しい?

そっちのきみは283プロダクションで手一杯?

だ、だったら…この漫画作品だけでも手にとってみてくれないか?

アイマスざわわん(コミックス)がおもしろいという話

2019.12.21

ネタバレなし感想

どうも、せつ(@tatitutetotato)です。

このあいだアイマス2を原作としたコミカライズ作品『The world is all one!!』(ザワールドイズオールワン、通称ざわわん)を読みました。

ざわわんを読んだきっかけは2019年の夏頃に電子書籍化がされたということで、空いた時間にポチをポチポチしていました。全5巻なので3000円くらいあれば全部ポチができます。

2011年から2014年までの作品ですが、ほんとうにおもしろかったので765担当に限らず全アイドルマスターのファンに読んでもらいたいと思っています。

おすすめポイント

書籍版でも電子版でもいいのですぐに購入して読んでもらいたいのですが、

せっかくなのでおすすめしたい理由や漫画の特徴をまとめてみました。

とにもかくにもざわわんはアイドルマスターの作品というのがしっかり伝わってきてよかったです。

成長ストーリーがしっかりしている

本作の主役ユニットの3人(天海春香、我那覇響、萩原雪歩)は初登場時、まったく仕事のない765プロのお留守番係でした。

そして本作のプロデューサーはライバル会社(961プロ)の情報課でお荷物と呼ばれるような駄目社員でした。

そんな961プロの社員がスパイとして765プロのプロデューサーとなることから始まる3人のよわよわアイドルと駄目プロデューサーの成長物語としてこの作品は描かれています。

この作品では成長するステップがわかりやすく、読者もアイドルやプロデューサーが成長しているという実感がもてます。

特にIA大賞(アイドルアカデミー大賞)(その年の旬のアイドルを決める賞)という目標が明確にあるため、IA大賞にフォーカスした特訓や戦略が物語としてははっきりしていたのが読みやすかったです。

プロデューサーとアイドルの関係が厚い

プロデューサーが961プロのスパイという設定なので最初はアイドルとの信頼性というのが実は皆無でした。

しかし、そのおかげでアイドルとの信頼というテーマにおいてすごく意識して読むことができました。

また、この作品にはアイマス2やアニメ版ではおなじみの竜宮小町と秋月律子Pが事務所内のライバルユニットとして登場しております。

竜宮小町と律子の関係やプロデューサーのいない他のアイドルを並べて描くことで、プロデューサーとアイドルとの関係がさらに強調されていたのがとてもよかったです。(ざわわんでは春香、響、雪歩と竜宮小町の3人以外はプロデューサーがいない設定でした)

さらに961プロの黒井社長とJupiterとの関係も随所に描かれており、

アイドルマスターにおけるプロデューサーという存在はアイドルにとって大きな影響を持っている存在だということを描いていた作品でした。

ユニット・事務所の団結力

今作では春香、響、雪歩の3人がメインとして活躍しますが、この3人だからこそ出せるそれぞれの個性が際立っていたと思いました。

印象的だったのが、春香のわがままなところや雪歩の芯がつよいところ、響の根が真面目すぎるところなど、原作ゲームに触れていないと新鮮に映る個性がたくさん見つけられます。

これらの個性は他のメンバーでユニットを組んだらまた違う個性になると思うので、組ませるキャラによって目立つ個性に変化があるのがおもしろいです。

さらに、3人やプロデューサーだけでは乗り越えられないことは、765事務所の他メンバーがサポートをしてくれたり気づきを与えてくれたりと、チームの中の個、個の中のチームをすごく意識させられました。

The world is all one!!の歌詞である「ひとりでは出来ないこと仲間となら出来ること」を体現したような物語。unity は strengthデス!

さいごに

アイドルマスターはゲームタイトルによってはユニットの深堀りが間に合っていないものや、プロダクション内の関係性が気薄になりがちなものもあるかと思います。

ざわわんを読むと、ユニットとはこういうものなのかプロデューサーとはこういう存在なのか、というものを改めて感じることができるので、アプリゲームだけでは感じることのできない感覚を得るためにもぜひ一度この作品を手にとってほしいです。

765がわからないというアイマスの民でも楽しめる作品ですのでぜひ!

なによりも「The world is all one!!」のタイトルがしっかり意識されていたのが感動でした。