アイナナ1期各話感想

#ミリアニムビナナ異文化交流

劇場版アイドリッシュセブン(ムビナナ)のDAY1を観たところ、登場したアイドルたちがどんなキャラなのか気になったので本編にも触れてみることにしました。

めちゃくちゃおもしろい!

真剣なアイドル作品の空気がありつつも全部のキャラクターが際立っていて、アイマスアニメ(ミリアニとのムーブメントでしたがここで言ってるのは2011年の765AS版)に似た雰囲気を感じました。

さらにアイナナはアイドル全員に重いエピソードがあって、回を追う毎にそれらの謎が解けていくのも面白く、主要メンバーが7人かつ17話構成ということもあり十分に掘り下げができていたのはアイマス民(ミリオン勢)としては羨ましいとも感じた。

いやあ~どの回もおもしろいなあ~。全話の感想書けそう~。書くか~。

みたいなノリで書き始めたら筆遅(ふでおそ)で2ヶ月くらいかかっちゃった…。というのも全話の感想を書くにあたり1期をもう1周していたという要因もありまして…。

書き終わったら2期を観ようと思っていたのですごいこと(?)になっています(フライングして2期の1話目だけ観た)

1話

マネージャー(アイマス世界で言うプロデューサー)に名前があるし出自も判明してる…!!というカルチャーギャップから始まる。

ターゲットが女性層ということもあり主人公(マネ)も女性。アイマスSideMのPとはまた違うなあという感想を持ちました。そして1話に限った話ではないのですが、社長の娘という立ち位置があるから事務所のアイドル達と恋愛関係になりにくいという設定は観ている側としてはかなり安心して観られました。女性向け作品って女主人公と男ヒロインが恋愛関係になりそうな描写が多いと思っていたので…。

あと、我々のやっているプロデューサー業ってもしかしてマネージャー業なのでは??という懸念から始まり、結局拭いきれなかったところがあります(もともとプロデューサーという立ち位置がフワフワしてる)

アイドル紹介ではいきなりのバスケシーン。最初からメンバー全員揃っているんだというのも新鮮でした。アイマスだとセンターキャラをスカウトするところから始まるパターン多いので…。

そういやあのピンクのモフモフなんだったんだ…。結構リアルな作風なのになぜかファンタジーの生き物が紛れ込んでるんだよな…。

で、いきなり7人から3人に減らすという選抜試験が始まる。1話の掴みにしてはかなり握力がつよい…。(SideMで実際に9人から3人に選ばれるところを観てるから割りと冗談にならなくて…)

んで、和泉一織くん。なにも情報のない段階ではすごくツンケンしていてよくあるツンデレキャラのツン期なんだろうとは思っていましたが、兄(三月)が一緒にいてフォローしてくれてることでそんなに嫌な奴じゃないんだろうなというのがすぐに理解できるのがよかったです。回転寿司のサーモンに乗ってるオニオンとマヨネーズみたいな関係…。

そして最後に、和泉一織はFairy属性です。異論は認めない。

2話

改めて観返すとデビューしてないユニットに3000人キャパの会場を充てがうって…マネージャーが世間知らずというのを除いてもよく社長OK出したな…。勉強代としては結構いい先行投資になったのかもしれないけど…。

というか、勝算のないライブを撃つことで2話からライブシーンを見せるという展開もパワーを感じる。2話の掴みにしては次にグーが飛んでくるレベルでぐいぐい掴んでくる。

センターが歌ウマポジで歌唱力で頼りにされてる作品というのもなんだか新鮮。おかげでセンターがセンターであることに説得力があるからいいですね。

お客さんが少ないことに対して想定内という反応を見せるメンバー、ひとりくらいは満席を想像するようなメンバーもいそうだけどみんな世間を知ってらっしゃる。

円陣組むときリーダーが毎回ちゃんとしたことを話していてすごい。

そして無名のアイドルライブにわざわざ来てくれた9人のお客さんもかなりすごい。

2話までのストリングスEDはカトタツ(加藤達也さん)みを感じる。(ラブライブサンシャインのライブでちょろっと知ってる程度だけど)

3話

マネージャーを新人にしている理由としてマネージメントもできる優秀なメンバーを活かすためというのも説得力があっていい。あとの回の話になるけど新人マネらしさも必要な展開があるからこうやってポジションを使い分けられるのが上手い。

本当にこの作品ストーリーとアイドルどっちが先に生まれたかわからないくらいに節々で説得力がすごい。とても好みな作品。

1ヶ月の自粛期間回。フラストレーションを活動の弾みにするという意図だとは思うけどそれにしても1ヶ月は長すぎでは?トリガーもっと早くライブできなかった?(横暴)

会話の端々に謎解き要素の解決部分が含まれてるの、尺を贅沢に使えていていいなと感じる。あえてアイドル活動から遠ざけることでパーソナルな部分を深掘りできる日常シーンに持っていけるのもよい。

割と3話で物語が一気に動くイメージがあったけど、1話2話で掴みかかられて殴りかかられてるから3話はこれくらいのゆとりでも全然気にならない。むしろメンバーのパーソナルな部分が掘られていくところに楽しみを感じるようになる。

4話-5話

トリガーを焦点に当てた回。横アリでやるのすごいな。八乙女社長このキャパでいい気になったらいけないんですか??

この回はプロ意識の塊である九条天が自分の体調管理もできていない謎とか、問題が起きるのがわかりそうなのに会場前でパフォーマンスをすることとかが若干強引な気がしますが、トリガーが刺激となって次に繋がっていくという部分にしっかりとフォーカスされた回だったと思います。

そして4話から始まるトリガーのEDは1期全体のEDだったんですね。

トリガーのライブ後からは1話から呼吸が荒かった七瀬陸の爆弾が知らされる回。そして簡単な接触だけで身体の異変に気づける和泉一織がスーパー高校生の粋を越えている…。

駅前のミニライブで2時間半って…何回同じ曲で繋いだのだろう…。既に伝説になれるよ…。

そして伝説になった結果、前回のリベンジでチケットが完売。いい流れが来ていると同時に七瀬陸の爆弾がいつ爆発するのかというヒヤヒヤが視聴者を襲う流れがいいですね。

6話

最初の神回。

前回の話で七瀬陸に呼吸器の疾患があると知った視聴者。次のライブの途中で倒れたり…?といったような不安がよぎります。雨も降ってくるし。

そしてやたらとテレビに出たがる四葉環。その事情がわかるのはもう少し先ですが、おそらく家族に探してもらいたいんだろうなということが察せられる。

ここからファンのレパートリーも増えてきてますね。彼女に連れて来られて無表情でいる風なのにしっかりと水色のペンライト振ってる男が気になる。

横アリまでのタクシー組が九条天のセリフを思い出して繰り返すのも熱い台本、そこからダンスパフォーマンスで次回のデュオの話に繋がるのも好きです。

ライトは電気系統が別なのか…?中継機材も生きていたのだろうか…?まあいいか。

めちゃくちゃ引き込まれる演出と次回に繋がる演出が神演出でした。

7話-8話

いきなり引き抜きに来る敵事務所の社長強引すぎる…。

もちろん断る流れかと思っても環の経歴や性格からこれだけで一悶着作れるのがすごい。逢坂壮五も一緒にという条件を変えなかったのは引き抜きが目的じゃなくて仲間割れを狙った感じか?

そんな流れからこっちでデビューすればいいんやってなって社長から二つ返事で「いいよ!」って返ってきたのに2人でのデビュー。社長はあくまで戦況を把握しながら采配を振るというところがシビアな世界っぽさある。

短期間で7人全員の知名度が上がれば全員でデビューさせたる!ってタイミングでビッグチャンスが到来するという。シナリオくさいシナリオを観させられている。いいぞ。

八乙女社長、アイナナの曲を認めてるのは腐っても業界の実力者というところか。急にインディーズアイドルの名前を叫ばれた音楽プロデューサーも困るだろうよ。

そして訪れた生放送。

ここまで引っ張ってきた呼吸器系の爆弾をチラつかせてそういう失敗に持っていくのか~~~~

ミスディレクション発動~~~~~完全に引っかかった~~~~~

視聴者も一瞬何が起きたのかわからない演出が余計に「え?」ってなるのきつい~~~

放送前からファン目線のカットが多めに含まれていたのもこの落差のためだと知るとほんとうに見せ方が上手すぎる…きつい…。

そしてそこからの立ち直りシーンもすごい。生放送中も笑顔が残っていると言われてた余裕のある六弥ナギが率先してメンバーを鼓舞するシーン。失敗した回なのにすごく前向きな気持ちになったし、サブタイが出てくる演出は何度見てもよい…。EDも沁みる…。

どうやって成功するかじゃなくてどうやって成長していくかを描いていく物語がすごくいい。

2つ目の神回…。

9話-10話

メッゾとしてユニット活動が始まる回

かと思ったら水着回?合宿回?慰安旅行?

落差回があったあとにも社長が展望を語ってくれるの安心して観ていられるよ。

「8ヶ国語話せマース」 → 未来パパ「8つ!?」

大和さん以外は飲酒シーンがなかったから今回で成人メンバーがわかる回。そーちゃん…。

10話ではメッゾの活動から変わり始めた世界が展開。地道にお仕事してるーって感じになるのがよい。

大和さんスポットの回。結局1期では匂わせだけばらまいて核心に触れなかったですね。

アイドルとマネージャーの匂わせカットがときどき出てくるけど、マネージャーを社長の娘にしたのが安心して観ていられるのでうまいなあと思ってます。

ライブ会場の石神PITってどこだろう?豊洲PIT的なやつ?

大和さんの活躍で7人の知名度も上がってアイナナデビューの兆し…!

11話

やっとデビューだ!沖縄!

NATSU☆しようぜ!はモンジェネとこの2曲だけなぜか知ってた曲(この曲がアイナナの曲というところまで結びついてなかったけど)

サブタイ「夏のゆくえ」的にここで聴けるんだなと思ってたけど、挿入歌っぽい使われ方するんだね、MVのバックで流れたりステージシーンがあったりするのかと思ってた。サビも最後まで使われないし…。

↑と最初はこんなことを思っていました。まさかあんなことになるとは…。唯一知ってる曲がそんな使われ方されてたなんて…。えぐくて…。

12話-13話-14話

前の回の1件が尾を引きながらもデビューや活動が続く。アイドリッシュ7で始まってもメッゾの活動はそのまま続くの負荷高そう。

そして色々と限界が来るメッゾの2人。エンドロールが上から降ってくる特殊ED『雨』は斬新だった。

倒れてから明かされる逢坂壮五のお家事情。もうみんな家庭事情とか最初に全部打ち明けない?

連ドラ主演のお祝いに蕎麦を頼む社長。ライブの打ち上げのときは寿司とかだったじゃないですか~。

リーダーがセンターのドラマタイアップ曲、もはや嵐の『Monster』ですよね…。かっこいい。

そしてまさか盗まれた楽曲がこういう展開に着地するとは~。急にライバル事務所が番組当日に揉め始める~。

ブーイングを覚悟でそれでも代理を引き受けるアイナナと完全に彼らを信じ切ってるマネージャー。もうどんな海でも越えていける心強さを感じましたね。

そして盗作騒動に落とし所が着いた瞬間お役御免でバレる音楽プロデューサー。話の展開のためだけに犯行をすることになってかわいそう。

そしてここからクライマックスの展開に…!!

15話-16話

OPがなんかいつもと違う…となったのが、いつも腰振ってるおじさん…!?妙に毎話OPで注目しちゃうおじさんはこのための伏線だったのか…。

他にも不穏な演出に差し替えて来るOP、まるでジョジョのOPみたい…。ああ…神風動画がやってるのか…(納得)

前の展開から悪徳記者にゴシップを書かせる作戦に出た八乙女社長。アイマスのアニメ(2011年版)で履修した流れだ。

前話でどんな海でも越えていけそうという感想でしたが、船上員を内部から崩壊させるのは確かに効果的なやりかたかもしれないですね。

そして急に免許を取り出したマネージャー。このくだりはこのあと有効活用されるのか?というか免許を取る時間があったのか…?というか左ハンドル…?

ミスター下岡さん怪我負っても許してくれるのいいひとすぎる。神だ。

この流れで16話まで持ち越すのつれえ…と思ったら聖地でトリガーとのやり取りで夢を再確認。結局自分と自分の今までの努力が心を支えてくれるというぐっと来る回だった。

八乙女プロのいざこざはストライキでだいたい解決?やはり暴力はすべてを解決するね…。

ここまで来てのMONSTER GENERATiON…沁みる…。いい最終回だった…。

17話

なんか急に日常回みたいなノリでやってきた海外アーティスト。最終回ですよね…?

ブラック・オア・ホワイト、つまりあっちの世界の紅白歌合戦的なやつですよね?

なんかその年のヒットソングを歌うのかと思ったらみなさん新曲発表ですか?

続き(2期以降)があるのを知っているからもあるけど、まだまだ回収していないネタが多い感じで終わりましたね。

ようやく2期に移れる~~